介護職のあまり報道されない魅力
介護職は、経験のない方や資格をお持ちでない方でも働くことができる職種だ。
しかし、介護職には「キツイ、汚い、給料安い」などマイナスイメージが多く、プラスイメージも「喜ばれる、感謝される」など利用者側からの感想や情報がほとんどである。
介護職本人にとっての介護をするメリットは何だろうか。
それは自己重要感が高まり、心から元気になることである。
過労や虐待など良くない報道はされやすく、印象にも残りやすいので、介護職に対する世間のイメージは暗いものが多いかもしれない。
しかし、実際の現場では、介護職になってから身も心も充実して、芯から明るくなる人はけっこう多いのだ。
例えば、自分にはどんな仕事が向いているのか、天職が何か分からず何度も転職を繰り返し、精神的に疲れたような方が介護職へ転身したとしよう。
忙しく働いているうちに、天職探しなどどうでもよくなり、目の前の人を喜ばせたい一心で働き続けるうちに、とても明るく落ち着いた人になったという話もある。
ほかにも厳しい家庭環境にあっても、職場に来ると、びっくりするほど忙しいが、利用者の笑顔に触れると、身体は疲れているのに心はスッキリとしてしまうという人もいる。
介護には、介護する側にも元気を与える側面もあることを知っておいてほしい。
介護ほど、自分が他者の役に立っていることを実感しやすい仕事はない。
悲劇的な事件がある中で、こういった側面はなかなか報道されないが、介護職になったおかげで心が救われている人はとても多い。
全ての幸せの基礎は「心の安定」にある。
「誰かの役に立って、心の安定が得られる介護職」は本当に魅力のある仕事である。